ICPC貢献賞について

ICPC日本サイトの運営は、ホスト大学の力だけでできるものではなく、多くの方々の無私で無償の貢献によって支えられています。実行委員長として、このような「縁の下の力持ち」の方々に光を当てたいと考え、ICPC board (ICPC運営委員会)のご了承を得て、ICPC貢献賞 (ICPC Distinguished Service Award) を創設することにしました。2016年の ICPC 貢献賞は、ICPC Secreatriesとしてコンテスト運営の中核部分の技術サポートを長年行っていただいている泉祐介さんにこの賞を授与し、その貢献をたたたえることとしました。

ICPC貢献賞 (Distinguished Service Award) 受賞者 泉 祐介 氏 (ICPC Secretaries)

泉氏に対する表彰は、2016年10月15日のICPCアジアつくば大会開会式の中で行い、賞状と副賞を実行委員長から贈呈しました。(実行委員長 亀山幸義)

表彰理由:
ICPCは、real timeに進行するオンサイトのコンテストであるため、その運営は十分な事前準備と、緊張感のある当日運営の両面において、極めて高く厳しい要求があります。たとえば、コンテスト中に数分間、チーム用コンピュータがダウンした場合、それがユーザプログラムの責任であるか、ハードウェアなど大会運営側の責任であるかを迅速に切り分け、それによって、チーム間の公平さを失わない判断をする必要があります。また、現代の複雑なハードウェア、ソフトウェアの動作のすべてを事前にシミュレートすることはできないため、コンテスト最中に予想外の不具合が起きた場合に対処する技術力と経験が必要となります。

近年の日本開催ICPCにおいては、これらの技術サポート全般を、ICPC Secretariesの方々が担当してくださっています。ICPC Secretariesの方々は、その名前から想像する中身とは異なり、高い技術力をもち、ICPCをこよなく愛していてICPCのために奉仕してくださる方々から構成されています。今回は、若手に対する表彰をしたいと考え、審判システムなどコンテスト中核部分を継続的に担当している泉氏に授与することにしました。