図 D-1 石壁に刻まれたふたつの式の写真.
先史文明研究センター (Investigation Center for Prehistoric Civilization, ICPC) は Icpca 古王国文明を調査してきた.
先日の Icpca の廃墟の発掘では石壁に刻まれたふたつの式を発見した.
式は n 種類の Icpca 文字 a1, ..., an と不等号 ('<' と '>') および括弧 ('(' と ')') に相当する記号からなるが,記述の都合上,以下ではこれらを英大文字や通常の記号で表すことにする.
式は以下の文法規則 (開始記号 E) に従っている.
E ::= F | '(' E '<' E ')' | '(' E '>' E ')'
F ::= a1 | a2 | … | an
古王国とその文明についての多様な知見を総合した分析から,以下の評価規則が判明した.
- 文字 a1, ..., an の集合にはある全順序が定められている.
- 式が文字ひとつからなるとき,その値はその文字そのものである.
- ふたつの式 P と Q の値がそれぞれ ai と aj であるとき,式 (P<Q) の値は,ai と aj のうち全順序で先に来る方の文字である.両者が同じ文字なら値はその文字である.
- 同様に,ふたつの式 P と Q の値がそれぞれ ai と aj であるとき,式 (P>Q) の値は,ai と aj のうち全順序で後に来る方の文字である.両者が同じ文字なら値はその文字である.
発見されたふたつの式の値は等しいはずであることもわかった.
考えられる n! 種の全順序のうち,両式の値が等しくなるような全順序は何種類存在するだろうか.
入力は複数のデータセットからなる.
各データセットは次の形式で表される.
n
a1a2...an
S
T
各データセットは 4 行からなる.
1 行目には,Icpca 文字に対応する英大文字の種類数 n (1 ≤ n ≤ 16) が与えられる.
2 行目には,n 種の相異なる英大文字が区切りなしで与えられる.
3 行目と 4 行目には,それぞれ発見されたふたつの式 S と T が与えられる.
S と T は共に 100 文字以内であり,上述の文法に従う.
入力の終わりは,ゼロひとつからなる行で表される.
データセットの個数は 50 を超えない.