どんな問題を解くの?


まずは1題解こう

複数の問題が出題されるので、解きやすい問題から取り組みましょう。これまでの国内予選の出題傾向では、先頭に配置される問題Aが解きやすいことが多いようです。まずは1題を落ち着いて解きましょう

  • ICPC 得点集計ソフトウェア (2007年国内予選A)
    問題要旨: 審判(3人以上)がつけた得点があたえられるので、最大値と最小値を除いた平均を求めてください。得点リストが1000、342、0なら答えは342。
    考え方の例: (1) 合計を求める (2) 最大値、最小値を求める (3) 合計から最大・最小値を引いた数を、(人数-2)で割る、という順で考えると間違いが起こりにくいかもしれません。
  • 税率変更 (2014年国内予選A)
    問題要旨: 2つの商品の消費税率変更前の税込合計価格を元に, 新消費税率での税込合計価格が最大いくらになるかを計算するプログラムを作って欲しい.
    考え方の例: (1) 2つの商品の価格の候補の組み合わせを全通り試す。(2) 候補が、変更前の税率で合計価格になっているかを調べる。そうでなければ捨てる (3) 変更後の税率での合計価格を計算する。最大値なら記憶する。という順で考えると作りやすいと思います。

もっと練習するには? 易しい問題から取り組むことをお勧めします。難易度の予想には、国内予選の過去の問題が収録されている会津大学のオンラインジャッジで何人が正解しているか、有志が検討している難易度表などが、参考になるかもしれません。

解けたら爽快? 面白い問題たち

連鎖消滅パズル (2015年国内予選B) 同じ色の石が消滅するゲームをシミュレーションする問題です。2015年は約300チーム中157チームが正解しました。
バンパイア (2015年国内予選C) 原点から昇る赤い太陽の光が射す時刻を計算する問題です。落ち着いて条件を整理しましょう。2015年は約300チーム中58チームが正解しました。
迷図と命ず (2010年国内予選B) 迷路を、最短歩数で抜けるプログラムを作りましょう。
最強の呪文 (2010年国内予選E) スターからゴールドまで魔法陣を移動して、最強の呪文を詠唱しましょう。図の例で”abracadabra”を唱えるには、0,1,3,2と移動します。
つながれた風船 (2013年国内予選E) 紐で地面に固定された風船がどこまで高く上がることができるか求めてください。(幾何の問題は、人間にはひと目に見えてもプログラムを書くと難しいということもあります)